【異変】『7月に大災害』根拠ないウワサ拡散で香港からの訪日客減少 発端の“予言本”作者を直撃「安全対策や備えにつながること願う」
(香港からの観光客)
「みんなに(日本に)行くなって言われました。だから7月を避けて、5月に来た」
インタビューをした香港の12人のうち、10人がこの“ウワサを知っている”と答えました。さらに香港の著名な風水師も、「この夏に日本で大地震・大津波が起こる」と発言し、ウワサに拍車をかけたとみられています。SNSを中心に拡散し、特に東アジアで不安と恐怖が増大しているということです。
■なぜこんな事態に…香港の人々の気質も関係?
日本で5路線を運航する香港の『グレーターベイ航空』日本支社社長・伊藤弘輝氏は、このウワサの影響で「例年、予約数が多い3~4月が見込みより3割以上減となり、5月からの減便を決めた。それを補うために香港に行く日本人への販売促進などを積極的に行っている」と話しています。
そして、香港の人の“気質”について伊藤氏は―
(伊藤氏)
「香港の方々は信仰心が高いので、厳密に本の内容を、事細かに信じているというところは、誰から聞いてもわかる。大きな震災に遭っていない中で、天災・災害と共存してきた日本人と、全く異なる考え方を持って当然だと思います」
一方で、仙台空港で飛行機の定期便が減便となった宮城県の村井嘉浩知事は、「かなり非科学的な根拠で、それがSNSによって広がっていって、観光面で影響が出てくるというのはゆゆしき問題であると思う」と話しています
■世界を騒がせる事態になってしまった作者の心境は―?
この本の著者である、たつき諒さんに心境を聞きました。
(『私が見た未来 完全版』作者・たつき諒さん)
「皆様に高い関心を寄せていただいていることは、防災意識が高まっている証拠であり、前向きに捉えております。この関心が、安全対策や備えにつながることを願っております」
また、内閣府は2025年4月24日、公式Xに「日時と場所を特定して、地震を予知することは、現在の科学的知見からは困難」と投稿しています。
Q.橋下さんはどう思いますか?
(元大阪府知事・橋下徹氏)
「香港の方を責めることは出来ないと思います。我々だって、常に災害があることを認識して生活しようと言っていて、特に南海トラフ地震は、今後30年間に7割・8割の確率で発生するということを、日本人すら意識しているんです。だから『大丈夫』だけじゃなくて、『しっかり国を挙げて防災をやっているから、ぜひ来てください』という言い方をするべきじゃないでしょうか」
(「情報ライブミヤネ屋」2025年5月22日放送)